求人票のチェックはしっかりしましょう。

このサイトはベテラン看護師たちからの転職アドバイス集です。
離職率が高く転職する人が多くいる看護師の世界ですが、転職先の病院を選ぶ基準はもっていますか?
安易に転職してしまうと、また同じように苦しみ転職を考えるようになってしまいます。

そのため実際に転職を経験したベテラン看護師たちから、転職する時のポイントを聞いてみましょう。
病院が見つかる可能性が大きく向上するはずです。

とくに看護学校を卒業したばかりの新人看護師は、あまりの激務と責任の重さに転職して、楽な病院に移る傾向があります。
ただ安易に転職を繰り返すと、履歴書汚染が急激に高まってしまいます。
求人が多いと言われる看護師でも、履歴書のマイナスポイントがあれば条件の良い病院に転職することはできません。
そのため新人看護師であっても転職するときは、慎重に考えるようにしましょう。
とくに1年目で転職したい場合は、自分が何を目的に転職するのかを明確にしましょう。
経験が浅い場合、多くを望むと転職できないリスクがあるためです。
こちらに詳しい事例アリ → 新人看護師たちの転職事例

看護師長を経験したYさん(38歳)からのアドバイス

就職活動の際に、注意することはありますか?

求人票はいいことばかり書いてありました。
現在働いている所は、基本給+基本給加算+交通費+資格手当+夜勤4回分が新卒看護師の募集要項に掲載していました。
しかし実際には、資格手当は年間3回支給で1回40000円ほどであり、毎月は貰えませんでした。

夜勤手当は、新卒で大抵9月以降の支給が多く、4月分の給料には入りません。

少し大きい施設だと基本給とは別に加算給があります。
基本給と基本給加算を足した金額が通常の基本給くらいとなります。
なぜ、基本給と基本給加算とで分かれているのか気になりました。
そこで先輩に聞いてみたところ、ボーナスが関係しているそうです。

ボーナスは基本給に掛けられます。
そのため、例えば基本給が20万円の施設で夏の掛け率が2か月分だとしたら、40万円となるのです。
ただし、そこから保険料や年金が引かれます。
しかし、基本給と基本給加算で分かれていて基本給が15万円、基本給加算が5万円だとしたら同じ2か月分の掛け率でも基本給のみに掛けられ30万円となります。
夏のボーナスだけで一人10万円浮かすことが出来、看護師の人数が500人であれば5000万円浮かすことが出来るのです。
このことについては、今でも腑に落ちません。

他にアドバイスすることはありますか?

求人票で疑問に思ったことはしっかりと聞いたほうが良いと思います。
何回も尋ねて、それが原因で落ちてしまうようであればブラックだと諦めることをおすすめします。

看護師で一度働くと、なかなか転職できないし新卒で辞めると転職しづらいです。
「今年いっぱいで辞めます」と6月に伝えた人がいたとして、なんだかんだ辞めさせてくれず翌年も働いているということ話はよく聞きます。

本当に辞めたいのであれば強い意思をもって伝え、頑なにならないと管理者や上司に曖昧にされてしまいます。
だから新卒の病院選びはとても大事です。
もし、新卒で辞めたとして次を見つけるのもとても難しいと思います。
なぜ1年目で辞めたのか?メンタルが弱いのだろうか?使い物にならないのだろうか?医療ミスをしたのか?
など勘ぐられしっかり聞かれ査定されます。